恋はくだらない

紙吹雪のように

舞い踊るよ全裸の霊

小さい人たちが笑ってる

くねくね細くたなびいて

目の前が真っ白だ

愛せども愛せども

セクハラにしかならん

それで黙ってる

二八歳と一四歳の間には

女が存在しないのか?

グルグルと僕も混ざりたいね

泥団子の中に練り込まれたいね

君の欠片のつぶつぶを全身に浴びて

つるつるになりたいよ

つるつるになりたい

要するにお前だ

恋はくだらない

バスケットボールみたいな信頼を

ジャックナイフで八つ裂きにして

いるような

原爆じみたサイズの規模

見まちがいじゃないのか

そうとも知らずに僕らはまったく

今日も恋をする

愚かだが死ぬまでそのようだろう

ギリギリ生きてる

尊く光ってる

じんじんと痛い

あれから何年経ったって

まだ破瓜の跡に精子が沁みて刺すような刺激が毎回あるの

なんて言うような瞳に僕は見える君の笑顔が

ズタズタにしたいよ

ぼろ儲けの話を持ちかけたいね

逮捕されるかもしれない、ああいやだ

洞窟の中に一生閉じこめていられたらこんなに悩まないで済むのにい

強引にでも僕のフィールドに引き込んで唇を奪い去りだね

そのまま口封じしてしまえばいいんだってもう高校生の頃からずっと知ってる

毎晩星が綺麗ならそんなこともある、そんなこともある

自殺未遂をくり返すその血をすする涙を飲むよだれをなめる全てが恋はくだらない

妖怪のような顔をした全世界を君に見せつけたら僕のことを好きになってくれますか

愛しているのです、僕はあなたを愛しているのです

気づきました、ずいぶん前から知っています

恋はくだらない

ああ実にそうで吐きそう

肉的な意味で融け合いたいだけで僕らはそれではいけません?