こんな気持ちじゃ歌えない

こんな気持ちじゃ歌えない

こんな気持ちじゃ歌えないよ

なんにもないから

なにもはじまりはしないから

あなたはなんにもくれないし

わたしはなんにもほしがらない

あなたの言葉はわたしの心を

すこしも揺らしはしないから

こんな気持ちじゃ歌えない

桜が咲いてもみごとに散っても

初夏の光につつまれていても

梅雨どきに晴れ間がみえても

なんにもない

なんにもない

わたしにはなんにもない

なにもはじまりはしないんだ

ためいきをついて台所に立つ

真夏に熱いお茶

そのくらいでちょうどいいのかもしれない

流れる

歌いたい なにか歌いたいな

神さま だれか 歌をください

わたしに

歌うべき歌を

でも

こんな気持ちじゃ歌えない

彼氏が

ほしいかな