よろめいた威信

地面に対して垂直に立っている身体の中の無数の柱

胸に腹に腕に目頭に切なさとともに自己主張を始める

そいつらが今がらがらと倒れもつれあいずっと溜めていた呼吸を一斉に吐き出している

見えない壁と戦い朽ち果てて鬱積している寄生虫のように住み着いている

地面に対して垂直に立ってうつぶせに寝ている僕を串刺しにしてしまう