闇の質量

コーヒーとミルクの儚さ

水と油の普遍性

抗鬱剤が胃の中で

溶けずに残っている

歩くとからから音がする

足の裏に疲労が溜まって大きくなる

窮屈な靴を脱ぎ捨てて

次の一歩で現在地を知る

涙が流れて

膨らんだ空気

張り詰めた空間

外部からの抑圧によってつくられた内部

そこでしか起こり得ぬ事件

空は抑圧されている

宇宙という巨大な代物に

地面に縛り付けられたような圧迫感が

雲一つ無い