せせら嗤う

僕が死ぬまでの間

そこに立っていて

見つめていてください

虫けらのようにもぎ取られた手足を

抜け殻のように臓物を抜かれた胴体を

死の宣告を受けたのです

あなたは知っている限りの常識で

僕の寿命を告げたのです

ただそれだけのことでした

理解に届かない愚鈍な僕の脳味噌を君は

きっとむしり取って

千切り捨ててしまいたかったことだろう

と思う

せせら嗤う様に

見えたあなたの横顔も

偶然の鼻歌の中で

美談へ生まれ変わる

記憶を混ぜてカラフルに