少年ヤザキ

 少年ヤザキは昆虫採集が地上最大の趣味だった。彼は毎日毎日をかしをかしをかしをかしと呟き叫びながら虫虫を追っかけて追随していた。都市で。都市の中で。大都市メガロポリスの喧騒的な騒々しさの中で1941年型タモタモリモデルを振り翳し太陽に向けて翳し虫を獲った。獲って、獲って、鳥まくった。目が細かかったのでどんな虫でも容易に獲れた。「ガハハハ俺は宇宙の帝王だ」そうヤザキ少年は高らかにノタマイ胸の高鳴りを輝きに変えて飛翔した。そういえば今日は母校の卒業式だななななななななと天からメッセージを受け取りつづけて50余年、ついに自転コプターに跨り一つになってガワイザキ・チティンまで飛び飛び其処から従来幹線に飛び降り乗って故郷のジャギョヨーラ・ヴィラディイへ。ヴォーダヴァーラで乗り換えを堪能しつつパンとワインとぶどう酒と果実酒を浴びるほど飲んで高いところにそれが生えているとあんな酸っぱくないヴァインハァァアアアアアアアアアなどとミクロンな大声で囁く。

 実母と父とを交互に観察し平和の言葉の定義を知り意味を忘れた。飯を食い改造済みのヴァジリー・コンピウダアンでズババリボブババズ3を死ぬまでプレイして風呂にニュー右翼し卒業式にコミットしながら嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼