剣呑としての自動筆記1

パン工場から流れ出る

遺伝子のねじ曲げられた餡

原子力ばかりふんだんに含み

封を開ければガスが出る

そんなものを投げ合って暮らしているんだ

日々の生活の中で子どもたちは

破裂だの悪臭を愉しみ

憂さ晴らしに千切り棄て

玩具に見えるだろう

間抜けな成長済み

無邪気に見えるだろう

果てしなき反芻者

無知な元無垢や

無価値な元可能性

原型を留めない遺伝子操作の末裔

己の細胞さえ顕微鏡で見る

レンズに貼られた捏像を

必死に凝視する虚ろな眼達

口腔に突き刺さり

食堂を通り抜け

回虫のように寄生して居る

ギョウ虫のように安穏と

全てを副組織へ

何もかもを混沌に

誰もがかつてはそこに棲んでいて

最もプリミティブな暮らしを

純粋であれ

健康に悪くても

石を退けたら

だんご虫