パン工場から流れ出る
遺伝子のねじ曲げられた餡
原子力ばかりふんだんに含み
封を開ければガスが出る
そんなものを投げ合って暮らしているんだ
日々の生活の中で子どもたちは
破裂だの悪臭を愉しみ
憂さ晴らしに千切り棄て
玩具に見えるだろう
間抜けな成長済み
無邪気に見えるだろう
果てしなき反芻者
無知な元無垢や
無価値な元可能性
原型を留めない遺伝子操作の末裔
己の細胞さえ顕微鏡で見る
レンズに貼られた捏像を
必死に凝視する虚ろな眼達
口腔に突き刺さり
食堂を通り抜け
回虫のように寄生して居る
ギョウ虫のように安穏と
全てを副組織へ
何もかもを混沌に
誰もがかつてはそこに棲んでいて
最もプリミティブな暮らしを
純粋であれ
健康に悪くても
石を退けたら
だんご虫