恋の打撲にキンカン

ただ朝を疑って

目を閉じていただけ

まぶた焦がす光に

古い記憶の面影が見える

暗い夜をふと見上げると

いつも曇り空だけが見え

流れ消えた雲が残した

星の瞬きは窓の嘘だった

雨のように流れて

忘れかけたモノが

まぶたひとつ隔てて

光のようにまた瞬く

あの日飛び込んだほうき星

炎のように燃え焦がされ

空に戻る定めの星に

サンソを奪われて呼吸に詰まる

夜はまぶたの中

いつか星が消えて

明るい光の中

優しい声で目を覚ませるよう

この新たな朝にも

夜の季節がある

束の間と知りながら

恋の打撲にキンカンを塗ろう

恋の打撲にキンカンを塗ろう

恋の打撲にキンカンを塗ろう

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