麗しのサスピション

もっと殺気と狂気に満ちた

叫び方ができないのか?

くるったふりとかしてみているのか

常人としか映らない

心臓の中に突如産まれた彗星が

身体を突き破り僕の太陽へと

鮮鋭な楕円軌道を描きながら

宇宙の塵と毒物を含んで

一直線に

あなたの中で僕の彗星が

ひとしきりに暴れて

殺してしまう寸前のところ

あなたは誰かに助けを求めて

誰かがあなたを助けに来ても

そいつは全く

生きる意味など

微塵にも考えない

破壊された僕の身体は

あなたを貪るために爆発をし

精神すらも崩壊を許し

人生全てを瓦解させたのに

散らばった僕は

飛び込んだ僕を