グ グ グ グ
剥がれ落ちていく
スプウンから
小さな小さな
銀の破片
それはまるで僕の胃の中
思い出させるように
remind me!
itai itai byou
そして崩れ落ちていく
新潟の彼の地で
今なお
苦しみ
そして誰にも
知られることのない
僕の目の前で実にたくさんの小さな小さな銀のかけらが
夕立のように降り注ぐ
核戦争のように
内閣がいきり立っている
そして僕はヨーグルトを食べる
両腕を銀だらけにしながら
いぶし銀と銀シャリの間を駆け抜けていく弟の姿に
射殺されたユダヤ人を重ねてそして
目を閉じると
スプウンからこぼれる
限りなく銀に近づいたヨーク