きんぴらごぼうの上に
油が乗っている
それはあたかも
死体の上に降る
雪のようで
知らないうちに咲く
花のようで
ついつい見とれて
お洗濯ものをお取り入れなさるのをお忘れになられて
アイロンがけ
やめちゃおっかな
しんしんと降る
雪のように
しみじみと語る
土木作業員のように
僕の右手は
腐り続ける
幻滅を抱いた宗教団体から
年賀状が来て
お布施の一部が
セロハンテープで貼り付けてあって
収賄容疑が怖いから
引っ越した
お布施を残して
北の大地へ旅立った
それからというもの
僕の左手は
ねじを締めると
しびれるように
なったのですか