オブジェクティブリィな自殺観

気が付いたら僕は黄金虫だった

のそのそ歩いて台所まで行った

そこにはステレオタイプが居た

ステレオタイプは僕を殴った

ステレオタイプは僕の事を

どうも黄金虫だと勘違いしたらしい

僕はステレオタイプを殴り返した

ステレオタイプは死んだ

金は得られたが経験値は得られなかった

その代わり前科がついた

だが当然のことだが

警察官も裁判官も晩餐館のブタも

家族も国民も宇宙人も生物も科学も物理も

みんなステレオタイプだったのだ

僕は罪に問われなかった

僕だけがステレオタイプではなくて

何か寂しい感じもした

いつかは僕も

ステレオタイプ

刑事責任を負いたいと思った

コンビーフを人肉だと思って食べたら人肉の味がした

そしたらいきなり恋に落ちた

コンビーフ屋の店員が

偶然女の子で食べたくなった

なんかコンビーフの匂いがした

で食べたけどコンビーフの味しかしなかった

つまんない

仕方ねえや

仕方ねえやと

黙ってたら

コロ輔が来て

大変だった

次にやってきたのは

コロ佑だった

なんか

桑田に似てた

TSUNAMIを歌ってもらった

二度

歌詞を間違えた

で射殺した

偽者め

フェイクファーフェイクファーフェイクファーフェイクファー

世の中の毛が

全て

フェイクファーに見えた

高原の花畑

乱雑に摘まれた

花のような

フェイク・ファー

アドヴェンチャーを味わうなら今だ!

フェイクファーを掴むんだ

抜け

抜け

抜けェ

僕は全身でフェイクファー

猿は全身がフェイクファー

いつか身の毛もよだつような

フェイク ファーを

はんだごて

シュウリ