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少年Aの散歩

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「きょうからお前も友達だ」

僕は『少年ガンガン』という雑誌を、創刊した1991年4月号から2001年頃までの十年間、愛読していた。雑誌には「色」があるもので、僕は『ガンガン』の色が好きだった。ガンガンにとどまらず、エニックスという会社の出していたマンガ雑誌の「色」がみな好きだ…

禁欲趣味でいこう!/なぜか大江イオン先生の話

ストイック。 欲望を制し、自分を厳しく律する。 それができたら苦労はしない。 もうずいぶん長い間、憧れていたように思う。 挑んでは挫折し、自堕落へ舞い戻る。「自分には無理なんだ」と諦めて、また布団に入る。 具体的なことを書く必要もなかろうが、要…

『この世界の片隅に』追記/犯人捜しはたいてい失礼

創作物……とりわけ複数の制作者によるものや、制作者以外の資本が関わっているものは、必ずしも制作者のやりたいようにやれるわけではないし、制作者が作りたいものを好きに作れるわけでもない。年を取って、制作側のプロとして活躍している友人・知人が増え…

「生活」を描いた映画『この世界の片隅に』と、「生きる」を描いた原作と

本稿は本当は昨日アップされるはずだったのだが、一昨日の記事を書いたあとに、いろいろ考えるところがあって、いったん保留した。 時を置いて考えても、『この世界の片隅に』は、本当に素晴らしい映画だったし、それに対する賛辞の言葉は惜しまれなく注がれ…

「わかる」偏重主義時代(『この世界の片隅に』前段)

「わかる」ということがそんなに大事かよ、というのは折にふれて思うのである。 わからない、ということの効用については、橋本治さんがまさに『「わからない」という方法』(集英社新書)に書いていたが、そういう本が生まれなければならないというのは、今…

蹴鞠にはサービスがない

先日、ある人のお話を聞くために、あるバーに行ってきた。 そのバーは、独立国家であるそうで、構成員として法皇や枢機卿、司教、司祭などがいるらしい。バチカンを模しているのであろうか。 毎夜バーテンとして「肩書きのある人たち」を呼んで、「○○バー」…

いまの流行語は「大人」

「大人」という単語が、不思議な使われ方をしている。 お気付きだろうか? 芸能関連でよく聞く。「それは大人が決めたことだから」とか、「大人が悪いんだよ」とか。 あるアイドルグループのメンバーがテレビに出て、ちょっと過激な発言をして、芸人にこう突…

自分のために何かをすると年をとるの!

自分のために何かをすると年をとるの! 他人のために使える時間が若さなの! 自分のために時間を使うと年をとる。 他人のために時間を使えば年はとらない。 逆のような気もする。一般的には逆のイメージなんじゃなかろうか? でも、「自己中心的なやつは老け…

自分の自信の中に相手を取り込んではいけない。

自信がある、ということは大いにけっこうであるし、この世にある心の問題の多くは「自信がない」ところに端を発する。自信がないとは自己肯定ができないということだ。自信はないより、あったほうがいい。しかし掟がひとつ。「自分の自信の中に相手を取り込…

お茶の淹れかた

お茶の香りがしてるその中に立っていた茶柱がマッチに見える静岡茶とか鹿児島茶とか伊勢茶だとか言うけれどそんな言葉に興味はないぜ ただ鉄の急須でお茶淹れて揺らしてるだけ 自分の湯飲み 揺らしてるだけ(BLANKEY JET CITEA/お茶の淹れかた) 現実的なこ…

場の支配(2) 法の支配のように/未来に対して優しい態度

王様「グヘヘ~。国じゅうの柿をわしのものにするぞ~。柿をとりたて~い。柿じゃ柿じゃ」 側近「なりませぬ、陛下」王様「ええいなぜじゃ」側近「ほかの柿が食えなくなります、じゃなくて、そんな超法規的なことをしても、いいことはありません。現行法では…

非常勤講師の給料/環境を愛することから

今朝は六時に出勤した。今が旬の時間外労働である。 非常勤講師というものは通常、担当するコマ数に応じて給料が定まっているもので、残業という概念がそもそもない。まあだいたい、一コマ一万円前後と考えていいと思う。「高給取り!」と言いたくなるかもし…

親指シフトに隠された音ノ木坂学院のひみつ

親指シフト練習中。 ……ローマ字入力に戻した。上の九文字を打つだけで五分くらいかかった。初めてキーボードを触ったときのことを思いだして新鮮な気持ちになったが、実用への遠さを実感させられた。 親指シフト入力というのは、ひらがなを各キーに二つずつ…

『しくじり先生』のみそぎ(謙虚さ)

いま好きなテレビ番組は『しくじり先生』と『ザ・ノンフィクション』。どちらも「人生」のむげん性(無限でも夢幻でもよい)を痛感させられるもので、とても参考になる。「生きてるって重大なことだなあ」という当たり前のことを考えさせられる。「生きてる …

場の支配(1) バーテンの見えざる「手」

ある飲み屋に行ってきた。支配的な空気が流れていた。僕は飲み屋における支配的な空気があまり好きではない。ここではゴールデン街のバーのような、不特定の人間が肩を並べて座り、たまたま居合わせたメンバーで世間話などを行うような空間を想定しているの…

原因はいくつもある/繊細な柔軟性

「自分のせい」と思いがちな人は、「物事の原因は明確に一つに定まる」という根本的な誤謬を抱えている。どんなことにでも「せい」と言えるような原因がたった一つある、と。 実際は、物事の原因というのは無数の「事情」が複雑に絡み合ってできあがっていて…

手塚治虫(初恋の人)

二回目にして真打ち登場、といった風情。 「すべての物語は手塚治虫に流れ込み、再び手塚治虫から流れ出る。」 そう言って問題ないほどの偉人である。 記憶の限りでは、小学二年生の時には少なくとも愛読していた。 クラスメイトから「好きな人いる?」と問…

『きゅうきゅうしゃのぴぽくん』砂田弘/高橋透

『きゅうきゅうしゃのぴぽくん』砂田弘 作 高橋透 絵(偕成社、1983年5月改訂版) 僕の通っていた幼稚園には、図書の貸出制度があって、それで何度も何度も、飽きるほど借りていたのがこの本だった。 好きな絵本はほかにも、それはもう無数にあったはずなん…

原点はいくつもある

題名はAIR(車谷浩司)の曲『運命はいくつもある』から。 8行しかない短い歌詞の中で、「運命はいくつもある」というフレーズが印象的。 AIRで最もよく口ずさむのは『Last Dance』という曲だが、最もよく思いだす彼の言葉はやはりこの「運命はいくつもある」…

mixiからの転載でお茶をにごす(1)

原点ってのは一点ではない。たくさんの原点があって、それぞれの波紋は重なり合って共振する。 たとえばその一つは藤子不二雄先生である。先日の富山旅行はその原点を巡る旅だった。あるいは小沢健二さん。5~6月のツアーはまた原点を巡る旅だった。 名古…

限界芸術と文化祭(と茶番)

純粋芸術は、専門的芸術家によって作られ、それぞれの専門種目の作品の系列にたいして親しみをもつ専門的享受者をもつ。大衆芸術はこれまた専門的芸術家によってつくられはするが、制作過程はむしろ企業家と専門的芸術家の合作の形をとり、その享受者として…

倫理という罠 倫理ではなくて

9/22(木)、早稲田大学文学部キャンパスの向かいにある「あかね」というお店に初めて行ってきた。自らの政治的立場を「左」と自認する人々が主に集うお店、と言って間違いはないと思う。 収容人数10名程度の狭いお店で、チャージが200円、ソフトドリンク200…

ブログとhtmlサイトを同期させてみるよ

どんなもんでしょうかね。(10月3日00:00以降にご覧下さい) 面倒くさかったらやめます、悪しからず……。 http://ozakit.o.oo7.jp/

木戸銭システムと僕の好きなお店について。(芸術、生活、価値観、お金)

おざ研・ランタンにおける「木戸銭システム」は、「お金とは、何に、どう、どのくらい使うべきものなのか」という問いに対して、一つの解答となるような、価値観を提示するものである。 四谷三丁目、荒木町にある「私の隠れ家」というお店は、信じられないほ…