ゆかいな雪のふる夜に
ゆらゆら揺れる夢の夕日の
ゆるやかな行方
あらゆる由来
悠々自適 優雅に遊戯
唯一無二のゆるぎない余生
ゆっくりゆったり手を繋ぎ
ゆびとゆびとで結い上げるのよ
ゆたかに
ゆたかに
ところであの思い出の遊園地は
今やUFOのひみつきち
ゆかいな夕日と
ゆらめく雪と
夢さえみえたら
あらゆるゆける
ゆかいな雪のふる夜に
ゆらゆら揺れる夢の夕日の
ゆるやかな行方
あらゆる由来
悠々自適 優雅に遊戯
唯一無二のゆるぎない余生
ゆっくりゆったり手を繋ぎ
ゆびとゆびとで結い上げるのよ
ゆたかに
ゆたかに
ところであの思い出の遊園地は
今やUFOのひみつきち
ゆかいな夕日と
ゆらめく雪と
夢さえみえたら
あらゆるゆける
全然僕と関係がない
ただの君
の写真
全然君は
言い訳をしない
紫の空の花
抱いて撮って
眼を開けて
パズルのような
わからない顔
愛されるために生まれてきている
そのまますべてを収めた写真
街を歩く人と話すいつもの姿とまったく違う
触れられないほどいとしく募る
小さく革命
色広々と
多感に染まり
砂利を踏む痛い足からこぼれ落ちる石を
こっそり拾いにいきたくて
大きなこと
僕のこと
わからないもの
だれかの部屋の壁に貼られているもの
未知のこと
開かれる桃色の扉
その向こう
褐色の扉
その向こうに
四角く囲まれた空間
そびえるものたち
空気と時間
毎日の服を
纏い続けてきたその証拠
匂いや
舌に来る味
二の腕にともる湿気まで
初めて知った
ここが君のこと
時をこえて来た
蟻のように歩き
落ちそうな点線をつたって
やがてを頼りに
するりと踊る
わかりきったような舞い
笑い
救急車の音 響く
めまいの外側に無限に広がっているらしい
部屋や空
めまいの内側に
君を呼び寄せたいものだ
僕のこと
この世界
わからないもの
だれかの部屋の
壁に貼られているものを
両手 両足で押し広げたい
ぎゅっとしてる
怖がらないで
交換を続けてねえ
とじてもひらいても闇なのは
泳いでるからさあ
落ち合おう
心のなかで
ぐるぐるしてた先にいる
どんなこと考えてたって最後
混じっているなら
幸福ってものだ
計算は合う
頬は寄せられる
花は咲く
草は育つ
景色を見る
月が好きです
星が好きです
雪が好きです
桜が好きです
女の子の名前にも多い
花の名前はありふれてきた
ずっとまわりに囲まれてきた
歩きながら光をまとって
目を瞑って想像したい
惜しいことをしたねあと数時間
散りぎわ虚しく勝手に泣いた
その色を僕も見たかった
鮮やかに咲いた満開のさくら
くすぐられるような芸術的な
輝きを二人でしたかった
今からだって遅くないから
これからたまに遊ぼうね
しゃんしゃんとなる足の鈴
澄ましてうんと聞こえたよ
夢 夢
紫色のが消えてゆきます
時間がばっくれ
わからなくなる
永遠があるとしたなら
こんな感じニャ
秒も時間も
わかんなくなる
ただ紫の
細いおふとんだけが
見える
女の子より
子供になりな
僕は時間を愛しています
それを文学といいます
回る地球に繋がって
あなたの心と繋がっている
舞う人が美しいのは
心と繋がっているからです
その人の気持ちが邪悪なら
どこかで地球と繋がってんです
全部は独立していて協力します
それがすべて一つの容器に入って実は
自由運動しております
その粒が時間です
神のするように愛しんで
神にするように畏まり
観念の人力で讃えて歌う
文学
そのままの地球にいるように
すらっと立って歩くのが
どれだけ労苦を要するか
わかるから
こんなにあなたが好きなんだ
その心のある場所は
つくれる
それが文学というもの
時間を愛すということで
僕こうやって
やってんの
何もかもを全部と思えたら
ただにっこりとほほえんで
好きな格好で遊べるんだけど
針のように降ってくる秩序に
だいたいいっつも血を流してるね
そんな時に天を見て にらんで
手でもかかげて
絶対だ! って誓えたら
ぱあって世界は真っ白になるんだよ
そんで踊れるよ
でもまたおうちに帰って一人きりなんて
まっぴらごめんね
文学は文字にさせられる
もっと大切なことなのに
だから僕らに可能なことは
真っ白な世界をほんの一瞬だけでも
一緒に見ることだと思うね
「わあ」って言って
大切に
いつか明るい世界で会おうね!
無気力でどうしようもない夜
うれしくてうれしくてたまらないことがある
愛しい人
離れると魂が延びて細くなる
おなじいきもの
おなじうごき
はいはいと
ぼくたちのぞむ
おなじほうこう
おなじほし
ちがうなきごえ
じゃりんじゃりん
どうぶつのほし
ふわふわのにやり
りょうてをりょうあしに
ぼわーとひろがる
パジャマ着てねる
魔女っていんだぜアサコサン
金沢の三階のローレンス
帯屋のVIVA!って地下の店
たぶん世界中にいる
秋田町のぴのきお
国分寺のでんえん
どこにでもいるよ
探すまでもなく
きみのそばにもいるはずだ
絶対気配は消しながら
魔女はいつか果て
消える
きみが彼女たちに会えるか
知らない
69のまっすぐな彼女の誕生日
喫茶では
老猫が今朝亡くなった
歩き10分の別の世界
魔女はいなくなることはない
誰かがどこかで魔女になる
まじめな人が魔女になる
ずっと続けている人が
背筋のばして水割り作る
僕の大好きなあの人も
魔女っていんだぜアサコサン
そのかっこよさは未だ知るまい
魔女は旅先に住んでいる
散歩の合間に家にいる
徳島のブラジリア
高知のイマジン
神戸の思いつき
十三の
家庭料理おかわり
まったく枚挙にいとまなし
楳図かずお先生
ちょっと違うけど
魔女は詩形を歪めをる
佐藤春夫はそう書いた
洋館に映える織部焼のように
美しきバランスはまさしく魔法
新聞
週刊誌
ひごとに年をとっていく
目を細めて朝ドラ見てる
花
カレンダー
かぎのしまらないお手洗い
かつては和式だったはず
珈琲豆
卵
ストロー
ガムシロップ
ミルクシェイクがだんだんと
よくまざらなくなってきた
午前八時に毎日ひらき
午後一時にはしまっている
テレビがたいていついている
時計はちょっと進めてある