あなたの何かになるのなら

でもこれは葛藤
あなたのことを
抱きしめたい
だって
君はさみしい
誰が見たって
だからこそそう
抱きしめたらすぐ
そのさみしさを持って
どっかに消えるよ
そんなことが誰にでも
できるようならこの世に不幸は
ない
 
きみのさみしさ
有名な悲しみを
2秒で消せると
断言しますが
そんなわけにはいかないもので
契約のように
お店のように
すっきりいくわけ
ないのです
 
だからあなたはもうしばらくだけ
さみしく
かなしい
僕のせいではないのです
あなたがとても若いからです
ひとりの力がないからです
あなたが力をつけるには
よいひとか
わるい人かの協力がいる
僕はいい人でいたいのだ
 
あなたのことを抱きしめたいが
僕は父親でないのです
僕は彼氏でないのです
僕はいい人でいたいのだ
僕はあなたの架空の母親に
できれば
なりたい
 
僕が母親だったなら
あなたに何もしないであげる
僕は1人で
ビジュアル系のコンサートにでも出向くとするよ
手をつないだり
抱きしめたりはもちろんしないし
ラインだって送らない
なにもしないよ
さみしいけれども
きみはどう思う
僕は僕でもいいのだろうか

日本全国ご当地魔女さん

魔女っていんだぜアサコサン

金沢の三階のローレンス

帯屋のVIVA!って地下の店

たぶん世界中にいる


秋田町のぴのきお

国分寺のでんえん


どこにでもいるよ

探すまでもなく

きみのそばにもいるはずだ

絶対気配は消しながら


魔女はいつか果て

消える

きみが彼女たちに会えるか

知らない


69のまっすぐな彼女の誕生日

喫茶では

老猫が今朝亡くなった

歩き10分の別の世界


魔女はいなくなることはない

誰かがどこかで魔女になる

まじめな人が魔女になる

ずっと続けている人が


背筋のばして水割り作る

僕の大好きなあの人も


魔女っていんだぜアサコサン

そのかっこよさは未だ知るまい

魔女は旅先に住んでいる

散歩の合間に家にいる


上越のシティーライト

徳島のブラジリア

高知のイマジン

神戸の思いつき

十三の

家庭料理おかわり

まったく枚挙にいとまなし


楳図かずお先生

ちょっと違うけど


魔女は詩形を歪めをる

佐藤春夫はそう書いた

洋館に映える織部焼のように

美しきバランスはまさしく魔法

最新型の喫茶店

新聞

週刊誌

ひごとに年をとっていく

目を細めて朝ドラ見てる

 

カレンダー

かぎのしまらないお手洗い

かつては和式だったはず

 

珈琲豆

ストロー

ガムシロップ

 

ミルクシェイクがだんだんと

よくまざらなくなってきた

 

午前八時に毎日ひらき

午後一時にはしまっている

テレビがたいていついている

時計はちょっと進めてある

悟りは愛

想い出を消しましょう

素敵な海に流しましょう

その前で息を吸いましょう

その空間を愛しましょう

 

快楽を捨て

いったん目を閉じ

愛しましょう

 

すばらしき風景に

呼吸でこたえ

 

時間とは流れるものにあらず

動くものにあらず

止まるものにあらず

そんな軽薄なものじゃない

 

吸って吐く

そのことに詰まったすべてのものが

時間だと思うし

空間だと思う

 

だから美しさには

呼吸でこたえる

 

想い出なんかで塗りつぶしては絶対にいけない

快楽なんかで濁らせてしまってもいけない

記憶に焼き付けてしまうなんてのもずいぶん愚かしい

 

尊敬しましょう

その風景を

その光景を

あらゆる時間と空間を

 

すべての呼吸に尊敬をこめる

生きているとはそういうことだ

 

あなたのことなんてどうでもいいんです

自分のことは忘れましょう

想い出はすべて消しましょう

快楽はみんな捨てましょう

 

虫の声がする

その中で呼吸する

そのために自分があるだけだ

 

むりにたとえればみんな一枚の絵に集合するようなこと

すべての時間と空間が

無限に包まれて

一個の巾着袋になってるようなこと

 

そのことを愛する

だから尊敬する

呼吸する

 

ともにあるすべてを自らと

まったく同じにみなしましょう

祈りは学んで実りある

おばあさんの喫茶店

寝転んで読む

その影に妖精が

僕のメルヘンを呼び起こす

 

色と形の花々が香る

散歩する人の残像で

少しずつ生きる小さな人々

何も心配は要らないな

 

信じることが証拠になった

祈りは学んで実りある

みんなのことを考えるときに

大切な人が手のひらにいる

 

古い木枠の入り口くぐって

革張りの紅いソファの上で

珈琲と煙草とトーストと

漫画雑誌がけむりをたてる

 

大きくなって翼がしぼみ

歩くそばから魔法の粉が

小さな路地に積もっていく

そして奥まで染み込んで消える

 

いなくなってしまったみんなのことを

靴のかかとで噛み締めた

青空と雲のある場合

高さなんてもう関係ない

 

僕らもきっと手のひらのうえ

だからあんなに笑っているんだ

美しい人の手のひらのうえ

手相の道を散歩する

死に亭八方塞り

ピンクのヴァンズ

赤いシャーツ

ドゥンドゥビドゥンドゥビへヘイヘーイ

ドゥンドゥビドゥンドゥビへヘイヘーイ

 

何度もくりかえす

関係ないけど「他人は信じられない」と言うとき人は

っていうのは日記に書くとして

あーサインもらって握手しとけばよかったな

チェキでも撮ってね

こんなに暗くなるのなら

 

ここから始めます

いつもの大気

 

吸うとる令和

以上です

夏の朝の想い出のまとめ

眠れなく

バンガローのテラスで

知らない隣のかわいこちゃんと

話してちゅーして

朝を迎えた

そんな想い出をつくりつづけて

3000年がたちました

あるフヘーベン

件メルワルツ

千葉行きの切手

地震ボン

 

 

夢みたいな朝霧

つめたい空気と汗ばんだ肌

知らない隣のかわいこちゃんと

チュンチュンバードのとりあいっこして

合宿のバンガローはどっかいっちゃった

あれからいちども登らない山

 

健康には吸うべし

澄んだ空気を取り入れるべし

知らない少女と朝霧に包まれるべし

何を話したんだったかなあ?

ふ、それは本当は三重の鈴鹿の建物のなかの

廊下でしらない中学生のバレーやってる女の子とちょっと

座り込んで話したってのと

稲武のことね、高校の。

一年の時の

あと中二の夏の夢

初恋のやつね

あー総集編 青春の

 

 

眠れなくバンガローのテラスで

ランチハウスでっかいの

雪は決して降ってない

積もってたのは別の想い出

ただ空気が澄んでつめたいだけなのに

あんなに誰かがいたような気がする

隣のかわいこちゃんてのが

僕を愛してくれてるような。

 

はい、愛しています。僕は

あのすべてのコマの記憶を

あの長い友達の顔もきちんと

赤いパジャマまでおぼえているよ

いつもどおりのうすい笑顔で

なーんもわからず散歩に出たよ早朝

起床時間よりもちろんはやく、一睡もせず

われわれは愛し合っていたし

いまでも愛し合っている絶対ね

だって友情てのはシーン

シーンシーンシーンを大切にしあう

それは同じ場面でなくたっていい

そっちのほうが奇跡なんだから

 

 

バンガローのテラス

テラスってのも

実はバンガローてのも

よくしらない

定義がわからない

でもサンセットつまり

なんだっていい

バンガローのテラスであの朝僕はしらない隣のかわいこちゃんとチュンチュンてスズメの鳴く声をきいていたんだよ

それは友情の赤いパジャマの子と、もちろんまったく別人でどっちかってと三重の子ね

はあ、大きくなったよね

草がぶあーって箱から虹が出るみたいに僕たちは拡散していった

遠くからみればほんと巨大に

僕たちはほんと遠くにいるけど

遠くからみればおんなじなんさ

きれいな虹の一部なんさね

だからそれを友情!と強弁したい

三重の子ともね

名も知らんけど

 

 

初孫

ひらいた奈良漬

はちみつはこんでパラダイス

わーってみんなでワイワイ

ぴー茄子

おとなしいラブり

詰むくらい好きで

あいあいのあい

ですね

ちらつく夢もほんやりと

あなたと君とをたゆたうな

 

急にそう

でも昔から

 

ほどよい距離のあのお姉さん

たなびく関係

こそ永遠

くるくるよりも

はらはらでして

 

ラブなことなくて

エーならばユーに

すっと吐く恋に

ゆっくりとモーション

 

バッチグーだってガッツポーズだ

となるんから遥か

君か僕か

どっちかの歩く

ぜんぶの道があっちへの参道

 

大衆バー

個性も

美意識も

ないとこに

班はできる

 

文化の匂いも

一切ない

当たり前の普通

そんなバーで

 

きっと

たぶん

まあそうだよな

絶対も比較も何もない

一期一会もなんもない

日常のバーで

横長のカウンターが分断する

 

世間が壁作る

常識が雨降らす

沸き立つ

煮立つ

この人模様

 

バランス崩し

頭蓋割れる

つまり終わった

ららぽーとでも行ってろ!

 

クスリ笑う

ふっと一個ずつ消えて行く

さようなら俺らなる奴ら

永遠にファッキューとかだ

 

止まってる

班の人たち

単位でゼリー

ぶにょぶにょの快楽でぜひどうぞ

 

 

最終手段

最後の最後の最後の最後の最後の最後の最終手段

(最後の最後の最後の最後の最後の最後の最終手段)

最後の最後の最後の最後の最後の最後の最終手段

(最後の最後の最後の最後の最後の最後の最終手段)

 

イエー!すれ違う列車

突き破り飛び乗れ間違えたから

ワー!魚を投げろ

うまく乗れば寿司バッチグー

 

夢で見た明るい僕

一か八かで人格改造いじめられてたので

それでもダメなら最終手段

極北をいく

 

最後の最後の最後の最後の

最後の最後の最終手段

 

ある限り死なん

なくなったら死ぬ

ハァーわたしは山眺め深呼吸

山から麓眺めても深呼吸

 

よっしゃ殺す

最終手段

自殺

それもあり

 

最後の最後の最終手段

唱えてはキメる

あたらしいステージ

エブリデイ選択

判断

やるかやられるかあるいは何だか

最後の最後の最後の最後の最後の最後の最終手段

最後の最後の最後の最後の(最後の最後の最終手段!)

一個手前をフォーエバ

境界線

夢を見すぎると

遠く離れた場所からも

おもいだしてしまう

 

あのとき買った飴玉は本当だったか

あの知識は真実か

彼女は実在するのだろうかと

 

散り散りになった記憶が

どうだか知らんが

巻き上がっていく

 

現実と

見分けがつかない

別れてしまった人たち

 

浮かぶうたかたは

ひとしく消えて

時に結ばれ

弾けて空に溶けていく

 

その空気を吸う

一度は減って

ため息となってまた増える

 

この身体だけ

血が巡っている

 

いなくなった人も

そこにいる人も

どちらなのだろう

どうでもいいが

どちらなのだろう

 

目を閉じてまだ起きている

と確信できる今

この時に

 

息を止めて

境界線をたしかめて

夢とうつつを行き来する

 

誰が好きかを考えてみる

ふたりのみーちゃん

ねーちゃんのみーちゃん

とおくの永遠

ずっとの天才

 

いまここにいる

ぼくのみーちゃん

 

ふたりのみーちゃん

 

ねーちゃんのみーちゃんはずっとの天才

ぼくのみーちゃんは毎日のごろごろ

 

ねーちゃんのみーちゃんはいつまでもねーちゃん

ぼくのみーちゃんはいつだってごろごろ

 

みーみー鳴くのはぼくのみーちゃん

ねーちゃんのみーちゃんはかっこいいまま

だけどみーちゃん

 

どっちのみーちゃんもぼくには天才

雲の上のみーちゃんと

畳の上のみーちゃん

ってだけ

 

みーちゃんはみーちゃんで変わんないの

 

ねーちゃんのみーちゃんはみーちゃんだけどみんなからは

みーちゃんなんて呼ばれてなくて

ぼくとかーちゃんととーちゃんだけが

みーちゃんって呼んでるだけです

 

ぼくのみーちゃんはぼくだけがみーちゃんって呼ぶの

ぼくのみーちゃんはぼくのこと

いろいろに呼ぶよ

 

ふたりのみーちゃんがいてぼくは一本の線をひく

それはもちろんぼくだって通過して

どこまでもどこまでも天までいくのだ

それは線路のようにいつまでもいつまでものびていく

その列車に乗ってごとんごとん

ごろごろごろと

永遠を行く

その発明が天才のあかし

深呼吸

君に会いたかった

教えてほしかった

今はどこにもいないけど

ずっと望んでいたんです

 

消えていく恋を追って

目またたかせる

 

よろしく さよなら

もう会えないけど よろしく

出会ってもいないけど さよなら

恋を夢見ている

 

僕が今夜、行く先なんて

誰も興味がないだろうけど

だからこそ歩くし

歩ける

ああ、散歩というものがこの世にあるのは

すべての人たちにとって

ほんとうに幸福なんじゃないのか

 

はあ、知らないものを見て

土を求めて

ゆっくりと行こう

隠れているのはそのままに

見えてないものは、しらんふりして

心を動かすタイミングだけ

どっかで意識しながらさ

それが優しさってもんだから

ねえ

 

ないかもしれない

探しはしない

あるときには「ある」

そんだけで

 

君と会ったら「君か!」と想おう

知ってる人でも

知らない人でも

 

さよなら さよなら

大きく息を吸って

ちいさくいつまでもそれを吐いている

そんなことがいっぱいあるんだね